IMIDAZOLE DIPEPTIDE

イミダペプチド

(イミダゾールジペプチド)

イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)は、渡り鳥をはじめ、いろんな生物に含まれ、人間の筋肉の中にも存在している成分です。

渡り鳥のスタミナの秘密から発見されたイミダゾールジペプチド(イミダペプチド)
コンテンツ
  1. 1 イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)とは?
  2. 2 渡り鳥が何千キロも休まず飛び続けられる理由
  3. 3 イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)を含む生き物
  4. 4 加齢に伴うイミダペプチド(イミダゾールジペプチド)の変化
  5. 5 イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)の含有量
  6. 6 イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)成分の特徴
  7. 7 ヒト臨床試験でわかった必要量
  8. 8 抗疲労成分として注目されているイミダペプチド(イミダゾールジペプチド)
  9. 9 安全性がきわめて高いことが明らかにされています
  10. 10 効果的な摂取方法

イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)とは?

イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)とは、不眠不休で何千キロも飛び続けられる渡り鳥の秘密から高い有用性が確認された成分です。

イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)は体内に吸収された後、2種類のアミノ酸に分解された状態で体内を巡り、必要な場所で再合成され”ピンポイント”でヘトヘト感に対抗できる特別な働きがあります。

今を去ること平成11年(1999年)、厚生労働省が行った疫学調査で日本のヘトヘト度のすごさが発覚しました。就労人口の約60%(4,720万人)もの人が疲労感を恒常的に感じていました。

疲れの正体を突き止め、対策を見つけるために大手製薬・食品会社や自治体・大学が参加して始まったのが産官学連携の研究プロジェクトです。

そこでは約15億円をかけて「元気の源」と考えられる23種類の食品成分を研究しました。 ヒト臨床試験の結果、6種類の有用成分が見いだされましたが、特に優れた有用性を発揮したのが鶏胸肉に由来するイミダペプチド(イミダゾールジペプチド)だったのです。

最も高い有用性を発揮したイミダゾールジペプチド(イミダペプチド)

渡り鳥が何千キロも休まず飛び続けられる理由

季節によって住処を変える渡り鳥。最も長距離を飛ぶといわれる渡り鳥「キョクアジサシ」は、1年間に8万km以上(地球2周分)移動することがわかっています。

そんなことができるのは翼の付け根に、一般的にイミダペプチドと呼ばれる成分のイミダゾールジペプチドが豊富に含まれているからなのです。

この成分は元々動物の体内にあり、体の最も酷使する部分に豊富に存在し、ヘトヘトにならないよう助ける働きをもっています。

もちろん私たち人間の体内にも存在し、骨格筋や脳の部分に豊富に含まれているということが近年の研究で分かってきました。

渡り鳥は何千キロも休まず飛び続けられるのはイミダゾールジペプチド(イミダペプチド)のおかげ

イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)を含む生き物

イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)は、ヒトや鳥類、魚類、海洋哺乳類(クジラやイルカなど)、牛、豚、鶏、羊、馬、鯖、マグロ、鮭、クジラなどのさまざまな動物に含まれます。

ヒトではカルノシンが優勢であり、鳥類や魚類にはアンセリンが多く、海洋哺乳類(クジラやイルカなど)にはバレニンが多く含まれています。

イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)の種類は生物の種類によって異なります。

加齢に伴うイミダペプチド(イミダゾールジペプチド)の変化

加齢に伴い、ヒトの筋肉に含まれるイミダペプチド(イミダゾールジペプチド)の濃度は減少します。イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)の減少によるパフォーマンスの影響により、筋力や運動能力の低下につながる可能性があります。

イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)の減少の対処法として、運動だけではなく、普段の食事から摂取し、サプリメントと併用することがおすすめです。

加齢とともに減少するイミダゾールジペプチド

イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)の含有量

イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)はイミダゾール基を含むアミノ酸のジペプチドの総称であり複数の種類があります。その中でもカルノシンとアンセリンがよく知られています。

カルノシンは1900年にGulewitschらによって哺乳類の骨格筋中から、アンセリンは1929にAckermannらによって鳥類(ガチョウ)の骨格筋中から発見されました。また、バレニン(別名オフィジン)は1962年にヒゲクジラの筋肉から同定されました。

これらのイミダペプチド(イミダゾールペプチド)は、それぞれ下記のアミノ酸から生成されます。

・カルノシン:βアラニン・ヒスチジン
・アンセリン:βアラニン・1メチルヒスチジン
・バレニン:βアラニン・3メチルヒスチジン

カルノシン、アンセリン、バレニンの構造式

動物種により組織中のカルノシン、アンセリン構成比および含有量に特徴があることが分かっています。カルノシンは骨格筋に多量に含まれています。動物種によって組織分布は異なり、ヒトでは骨格筋と脳のみで検出されています。骨格筋にはカルノシンだけでなく、アンセリンも多く含まれています。

動物種の筋肉部位のカルノシンおよび
アンセリンの含有量一覧(100g中)
動物種

部位
カルノシン アンセリン 総量
牛モモ 262mg 3mg 265mg
豚モモ 806mg 27mg 833mg
鶏ムネ 432mg 791mg 1223mg
参考:佐藤三佳子ら「各種食肉中のカルノシン ・ アンセリン含量の比較」日本栄養・食糧学会誌(2008)

イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)成分の特徴

イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)は2つのアミノ酸が結合してできた「ジペプチド」と呼ばれるものです。消化吸収されると体内で「β‐アラニン」と「ヒスチジン」の2つのアミノ酸に分解された上で、血液によって体中に運ばれます。

一方、「疲れの現場」である脳や筋肉にはこのアミノ酸を再合成する酵素が豊富に存在します。そこでは分解された「材料」であるアミノ酸を24時間体制で合成し、「ピンポイントで」ヘトヘトに対抗しています。

「アミノ酸に分解された状態で体内を巡り、“必要な場所で力を発揮”する」この特別な働きこそが、他の成分にはない最大の特徴です。そして、24時間使われるからこそ、毎日補給して備蓄しておくことが重要になります。

イミダゾールジペプチド(イミダペプチド)は2つのアミノ酸に分解され、必要とされる場所で再合成される

ヒト臨床試験でわかった必要量

イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)は私たちの体内にも存在する物質ですが、加齢と共に肉類の摂取が減り、さらに体内で作る力も衰えるため、体内濃度が減少することがわかっています。

産官学連携プロジェクトで検証した結果、ヘトヘト対策に有用な摂取量は1日200~400㎎でした。

日本予防医薬の商品には「純粋なイミダゾールジペプチドが200mg以上含まれている」ことを示す確証マークがつけられています。

「イミダゾールジペプチド含有チキンエキス」などと表記した成分量が見た目より少ない粗悪品にはご注意ください。

イミダゾールジペプチド(イミダペプチド)は摂取量200mg~400mgで有意な疲労感軽減効果が確認された

抗疲労成分として注目されているイミダペプチド(イミダゾールジペプチド)

「最新の新しいヘトヘト対策」として、イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)はテレビや雑誌、インターネットで取り上げられる機会が増えてきました。

日本予防医薬では研究プロジェクトで使用したイミダペプチドドリンクを2009年より販売しており、2015年には機能性表示食品として届出しております。

機能性表示食品の中でも「最終製品(実際の商品)で臨床試験を行った」特別なものです。

テレビや雑誌でも「イミダゾールジペプチド(イミダペプチド)」が取り上げられています。

安全性がきわめて高いことが明らかにされています

イミダペプチドドリンクは、長期摂取、過剰摂取における試験により安全性がきわめて高いことが明らかにされています。

1日2本(イミダゾールジペプチド400mg)12週間という長期にわたり摂取した場合も、4週間にわたり1日6本(イミダゾールジペプチド1200mg)という多量に摂取した場合も、明らかに因果関係のある有害な影響は認められず、安全性が高いことが実証されました。

イミダゾールジペプチド(イミダペプチド)は、12週間という長期摂取でも安全性が確認されています。
イミダゾールジペプチド(イミダペプチド)1200mgを4週間摂取した多量摂取の試験でも安全性が確認されています。

効果的な摂取方法

一般的に鶏胸肉100gで1日あたりに必要な成分200mgが摂取可能と言われています。

イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)は安定した物質のため、加熱に強く、様々な調理法で食べることができます。

ただし、直火で長時間あぶると成分を損なったり、茹でた場合は煮汁側に成分が移る等注意が必要です。

このように鶏の胸肉は食事や摂取方法により体内への吸収力に差がでやすいため、毎日定期的にとるにはカプセルやドリンクのようなサプリメントが適しています。

イミダペプチド
(イミダゾールジペプチド)
配合商品

科学的根拠に基づいた有意な成分量を配合。
注目の成分を効果的に摂取できるサプリメントです。

※1回分あたりの配合量