RESEARCH

疲れの研究・対策

日本から疲労をなくすために

約20年前、文科省研究班からスタートした産官学連携の「抗疲労食薬開発プロジェクト」。疲労をなくすために政府、学会、産業界が協力して取り組んだ本格的な研究開発でした。

抗疲労成分「イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)」という研究成果をあげ、わたしたち日本予防医薬の出発点でもある研究です。

コンテンツ
  1. 1 日本人の約60%もの人々が疲労感を抱えている
  2. 2 現代において「栄養ドリンク」や「うなぎ」は
    解決方法になりません
  3. 3 産官学が連携して行った一大研究
  4. 4 疲れの定義と測定方法の確立
  5. 5 23種類の食品成分を実際にヒトで臨床試験
  6. 6 疲れ撲滅を目指した研究は今日も続いています

日本人の約60%もの人々が疲労感を抱えている

1998年、厚生労働省(旧厚生省)によって行われた疫学調査では、何らかの疲れを自覚している人が約60%にものぼりました。

さらにその約1/3の人は半年以上疲れを感じたままであり、多くの日本人が疲れによって日常生活に影響が出ていることが判明しました。

約6割がヘトヘトを感じている

現代において「栄養ドリンク」や「うなぎ」は
解決方法になりません

疲れの対策として有名なのが「栄養ドリンク」「うなぎなどのスタミナ食」「すっぽんや高麗人参」などですが、実はそれらでは根本的な対策にならないことがわかってきています。

例えば、昔から「精がつく」として親しまれてきたうなぎ。糖質をエネルギーに変えるためのビタミンB1を豊富に含むため、夏バテ解消に重宝されてきました。しかし、夏バテはエネルギー不足が原因ではなく、現代においてはビタミンB1も不足していないため、疲れ対策にならないのです。

また「タウリン○○mg配合」と書かれている栄養ドリンクも同様です。疲れに効くようなイメージがついていますが、タウリンが疲れに効くという科学的な根拠はありません。

栄養ドリンクで疲れがとれたように感じるのは、カフェインや微量のアルコールによる覚醒作用によるものなので、効果が切れたときに、かえって強い眠気やぐったり感に襲われることもあるのです。

「栄養ドリンク」や「うなぎ」は疲れの解決にならない

産官学が連携して行った一大研究

「日本人の疲れを解決する」ため、日本予防医薬を含む総医研グループがコーディネーターとなって立ち上げたのが「疲労定量化及び抗疲労食薬開発プロジェクト」です。

「本当に有用性が高い成分は何か」を確かめるため、23種類もの食品成分を用いて大規模なヒト臨床試験を行いました。

そこで得られたエビデンス(科学的根拠)が基となり、現在では様々な健康食品が世に送り出されています。

産官学連携の「疲労定量化及び抗疲労食薬開発プロジェクト」

疲れの定義と測定方法の確立

研究プロジェクトでは、それまで曖昧だった「疲れの測定方法」を確立することから始まりました。その一助となったのが総医研グループが誇る「生体バイオマーカー技術」です。

私たちの「体内でどのような変化が起きているか」を測定することにより、「疲れの状態を評価」できるようになったのです。

「生体バイオマーカー技術」で疲れの状態を評価

23種類の食品成分を実際にヒトで臨床試験

さらにプロジェクトでは選りすぐりの食品成分23種類をヒトで臨床試験し、「本当に優れた食品成分」を科学的に分析・検証したのです。

「疲れと戦う」中飛びぬけた結果を残したのが鶏むね肉から抽出した「イミダペプチド成分(イミダゾールジペプチド)」だったのです。

食品成分23種類の中から飛びぬけた結果を残したイミダペプチド

疲れ撲滅を目指した研究は今日も続いています

日本を元気にするという課題は永遠の課題です。今日も、日本中で多くの研究者がこの課題に挑み続け、新たな成分、新たな健康法が生み出されています。

日本予防医薬ではエビデンス(科学的根拠)を重視しながら、一人でも多くの方が元気になれるように活動を行ってまいります。

エビデンス(科学的根拠)を重視しながら活動を続ける

イミダペプチド
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